アルファ ステュディオ／イタリア
今シーズン、沖縄初上陸となる「アルファ ステュディオ」。シンプルながらもイタリアらしい洗練されたエレガンスを感じさせるブランドがミッションとして掲げるのは、アイデンティティ、ハンドクラフト、ユニークネス（独自性）。イタリアが誇る工芸文化と創造性の象徴として、伝統とアバンギャルドを融合させた独自の世界観を表現。ディテールに至るまでこだわりを貫いていることが見てとれる繊細な刺繍やカットワークは、何代も続く職人家系やファクトリーブランドが多く存在するイタリアならではの歴史と手仕事へのリスペクト。その一方で、トレンドや新しい技術を取り入れることにも積極的。さりげなく膨らみをもたせたスリーブや甘くないフリルが、今の気分に合う。今シーズンは、着心地の良いコットンやリネンなどの上質な素材と、ニュアンスのあるベーシックカラーに加えトレンドのアースカラーのアイテムを揃えている。
松島朝義／沖縄
孤高の陶芸家、松島朝義。1947年沖縄に生まれ、戦後の東京で法学を学び、帰沖後、独学で作陶を始める。思想家としての顔も持つ松島の陶芸に対する姿勢は、一貫してストイック。沖縄の土、薪、窯場にこだわり続けるのは、激動の時代に沖縄で生まれ育った自身のアイデンティティの探求に繋がっているのかもしれない。琉球南蛮焼と呼ばれる焼き締めは、釉薬を用いず、土に穴窯の炎が触れることで仕上がる。「墨流し手」と呼ばれる独自の技巧を生み出した松島の作品は、土と炎だけでこれほどまでに多様な表現が生まれるのかと感嘆を覚えずにいられない。端正なフォルムの中に広がる無限の宇宙に、作家の生き様を見せつけられる。
