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I'm Roger's

日本にまだない
新しさと
安心できる存在

神田航 (メンズ シューズ・バック バイヤー)

ファクトリーブランドならではの良さ

イタリアのメンズシューズブランドは7,000から8,000ありますが、日本で紹介されているのは、ほんのごく一部で100から200ぐらいしかないと言われています。われわれはそこからさらに、日本でまだ取り扱いのないブランドを発掘して紹介したいと考えています。

バイイングをするときは、自社で工房を持っているかを聞くようにしています。なぜなら、そういったブランドは、ナショナルブランドのOEMとして製造委託を受けていることが多く、職人さんに聞くと名だたるナショナルブランドのサンダルなどを製造していたりするんです。ブランドの表記は異なりますが、クオリティーは同じという商品が実はたくさんあることを知りました。ナショナルブランドと同じクオリティーで価格は約3分の1で手に入る商品を探してきます。まるで宝探しです。そういった商品を売場に置くと、目の肥えたお客さまは「どこかで見たことのあるデザインや作りだね」と気が付きます。ナショナルブランドの商品と同じ職人さんが作った商品であることを伝えると、価格とクオリティーに驚かれる方が多いですね。

長く愛されるために

売場に置く商品は、日本においてまだ取り扱いがないという新しさと併せて、お客さまに長く愛してもらえるかという基準でバイインクするようにしています。
先日、BALLY(バリー)の靴を履いたお客さまが来店された時に驚くことがありました。BALLYはスイスのブランドで、現在は全てイタリア製なのですが、15年以上前に製造されたものはスイス製のものがあるんです。なんとその方の靴には、“メイド・イン・スイス”と書いてあり、思わず「これ、メイド・イン・スイス時代の商品ですよね」とお伝えしたところ「20年前にRoger’sで買ったんだよ」と誇らしげに話してくださいました。Roger’sで購入した商品を大切にしていただき、長く愛用する姿を売場で見ることができる瞬間がバイヤーとして一番うれしいです。また、ブランドの歴史を詳しく知り、お客さまが大切にしている商品のストーリーを売場で共有することは「商品のことを良く知っているね」と思われる信頼感につながると思います。

お客さまと共に紡いでいくRoger’s

Roger’sの歴史は長く、僕は15年勤めてもまだまだ新参者です。先ほど紹介したお客さまもそうですが、親子3代で通っているお客さまなど、僕らよりもRoger’sに長く通ってくださる方たちが多く、何代前の店長や過去の売場のこと、さらには靴磨きのテクニックまで、皆さん僕よりも詳しいです。教えていただくことが多く、勉強になることばかりです。私はバイイングをした商品を通して、有名ブランドに限らずいいブランドが実はいっぱいあるということを、自分なりの審美眼を持ち、物の良さが分かるお客さまへ紹介していきたいと思います。売場でのお客さまとの日々のやりとりを大切にしていきたいです。

神田航(メンズ シューズ・バック バイヤー)

2004年にアルバイトからスタート。メンズシューズ、レディースシューズ、外商、レディースなどさまざまな部署を経験し、2014年からメンズへ。メンズウェアとBALLY(バック・小物・シューズ)の買い付けで年4回ほどイタリアへバイイングに行っている。