Posted on 2020.06.01
六月を迎える前に世の中は静かに稼働を開始いたしました。
子供達の笑い声が聞こえるようになり
マスクをかけたお顔からのぞく瞳にも安堵の光。
出会う人々全てのみなさまから、柔らかな喜びを感じとることができます。
突然与えられたいつもと違う時間の流れは、
不思議とあるべき当たり前を気づかせてくれました。
衣食住を慈しみ、いい「気」が漂う空間に身を置きたいと心より欲しました。
慌ただしく営んできた過去の時間を自省しつつ、これからの未来に手を合わせます。
そして、世界的な災難を乗り越えるため使命を持って社会貢献する方々へ
心より感謝を申し上げます。
きっと多くの人がそうであったと感じるのが
小さくて、常に手元における、とてもお利口さんな端末の存在だったのでは。
お互いを気遣うメッセージ、美味しそうなおうちご飯、愉快なペットの写真、
そのうち「バトンを渡す」的リレーが始まり
人生において大切な役割を持った本の紹介や腕立て伏せ、
幼き頃の写真公開とか
直接会うことができない距離を
チラチラっと自分をさらけだすことで
微妙な人間関係を育むスキルを身につけたようだ。
情報収集も事欠かず、世界のリーダーの演説を共有し論評したり、
持続が危ぶまれる事業や活動に関するクラウドファウンドが誕生し
支援の輪が広がる様子にすごいなあ、と感心している一方で
オンライン飲み会の模様が目に入る。
なんやかんや、人は人と繋がるために切磋琢磨していることにホッとしほくそ笑む。
不安を胸いっぱいに、明日から2週間閉店しますと通告した四月二十一日の夜、
義妹から届いたテノール歌手アンドレア・ボチェッリのMUSIC FOR HOPE.
経営者を夫に持つ義姉は、異なる思考を気づかすかのように
世界で49万回以上視聴されたアーティストのポエムをシェアしてくれた。
www.riyasokol.com
戦争を体験した父は、お前も大変だな、と他人事のようなセリフを吐きながら、
こんな時はバランスが大事、だからビール飲めと
ランチの度にハイネケンの栓を抜いてくれた。
全国の緊急事態宣言が全面解除された五月二十五日の夜、
会って、話したくてたまらない東京の友人からメッセージが届いた。
タイトル：相対性理論における愛の力
アルベルト・アインシュタインが1938年に書いた秘密の手紙は
彼の死後20年間公開されませんでした。
彼は人類にはまだそれを受け取る準備ができていないと思ったからです。
今、私たちは受け取る準備ができたでしょうか？
偉大なる天才アルベルト・アインシュタインが
娘のリーズルに託した手紙が朗読されています。
現在起こっていることを体験している私たちが、
真に求める新しい生活様式を描くために
次元を超えて届いたメッセージだと思えます。
もうすぐ父の日。世界中で祝いたい。
