お問い合わせ カートを見る 会員登録 ログイン

la souvenir

Posted on 2024.04.04

経年変化

経年変化
 
ラジオで耳にした素敵なデザイナーの言葉。
経年劣化ではなく「経年変化」なんだ。
錆びた鉄塔、割れたタイル、動かない時計、ほつれた絨毯。
丸くなる背中、指の歪み、しゃがれる声、唇の周りの皺々。
メンテナンスで新品になるものと、それだけではどうしようもないもの。
劣化というと辛いけど、「変化」となると冒険的。
言葉はおもしろいなあ。
使い方は「心」のあり方で、「心」はいくらでも「豊か」になりうる。
車中で聞いたひと時のおしゃべりに、顔がにんまりしてくる。
ちょうどいい感じで吹いてきた春風と
やわらかいながら、存在を主張し始めた陽の光が
沖縄の空を綺麗な水色に染めあげた。
幸せな春だ。

さて、本誌162号。名前を変え、少しデトックスして登場。
ページが少ないと、それ相応に制作業務が軽やかになるかと思いきや
載せたい、載せるべき、いやいや載せない方がいい、など
なかなか簡単にはいかない。
従来と比較して、見足りなさ、読み足りなさは絶対的ゆえ
次に繋げるシズル感のような、心的チラリズムのような、
そんな新たな効果なども考える。
なんといっても、楽しさ満載の売り場の現状を伝えるには、
ページがいくらあっても足りない。
そうそう、そうだそうだ、と割り切りながら
人間たちは、丁寧にブランドをセレクトし、
創り手と距離を超えてコミュニケーション。
国境を超えて、はるばる沖縄に届いた美しくユニークなモノ(商品)たちは、
お行儀よく取材や撮影の出番を待つ。
よくきたね、なんて人とモノが会話を交わし、言葉を綴り、皆様へご挨拶。

本誌162号、そんな感じを表現しています。
季節が変わる春の売り場は、彼ら(商品)たちのあらゆる言語が飛び交い、
先輩、後輩、同僚、新人が、競って自分の居場所を見つけます。
あまりに居心地いいと、良いとこにお嫁に行けないよ、
とたまに居場所を変えてあげて、よき出会いを促します。
売り場とは、そんな実家のようなロージャースです。
今日と明日は同じではない、
毎日、旅するように楽しい経年変化をお楽しみいただけると幸いです。

Plaza house Well-Being
手元に届いたほんわかとした冊子。
本誌とは別の、プラザハウス店舗のみなさまと作り上げた52ページ。

一瞬一旬を元気に過ごすこと。
ここ沖縄が育んできた風土と文化を世界に繋ぎ合わせて
心身共に健やかで愛情に満ちた人生を送ること。
家族や仲間とともに笑い、ともに泣いて支え合うこと。
誰かがそばにいる。そんな安心感とともに
日々の喜びをシェアしていく。
100年生きる時代、ロングスパンで個のウエルビーイングを考える。
人々のマインド、ボディ、スピリットを健やかに導いて、
異なる〝らしさ〟受け止めることができる
プラザハウスを目指しています。

旅するように生きる。
ぜひ皆様のお手元へ。