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la souvenir

Posted on 2020.02.01

仕事旅

仕事旅。
決まった時期に決まったフライトで
決まった宿をとり、決まったルートを行き来する。
半年に一度、定点観測するような繰り返しの旅である。
そんなお決まりの旅ゆえに、旅支度も難なく済ます。
いつもなら常備の薬とか
寒さを防ぐためのホカロン数種。
在庫分析資料に
取引先の商品が掲載されたrg (本冊子) など。
いつもは当たり前に用意されてたはずなのに・・・・・
見事に忘れてきた代替なのか
スーツケースにはバカみたいに分厚い書籍とお水が二本、
さらには父が愛読する人間を学ぶ月刊誌『致知』が紛れ込んでいる。
何も考えずに放り込んだのはもちろん自分自身。
あまりの緊張感の無さに呆れ、同時に緊張感が走る。
こんな時は要注意なのである。

到着した夜、さっそく鼻水が止まらない。
鼻腔にフェイスクリームをたっぷり塗って寝たら・・・なんと治った。
新しい知恵、みんなに伝えよう。
仕事初日、仕事場行きの電車ストにより運休判明。仕事開始大幅遅れ。
二日目、行きはヨイヨイ、帰りにスト再開、寒中タクシー二時間待ち。ウーバー必需。
三日目、電車の中おなかがぐるっとくる。電車降りてどこが一番近いか判るので助かった。
四日目、気温マイナス。あったかいPHOを食べに向かったらいつもの店廃業。
幸い二軒隣に新しく開いたベトナミーズデリでPHOにありつく。
スタッフは通っていたお店の元スタッフ。彼らの一生懸命にほんわかした。
五日目、スタッフYさん発熱。ラストナイト、ベッドで過ごす。
帰国日。スタッフYさん下熱し無事搭乗。一方でスタッフMさん発熱。
巷はコロナウイルスで大騒ぎの中、インフルエンザと判明。
いつどこで感染したのかしら。我々は大丈夫かしら。

緊張感が走ったものの、全員仕事旅から帰還。
仲間がいるから、忘れ物のカバーもできて互いにいたわりあって心強くなってありがたい。
用意周到は旅の鉄則だけど、無いなりの知恵も生まれてくるからまた楽し。
忘れちゃいけないのはパスポートと充電の効くアイフォーンなり。
知っていた方がいいのはホテル、駅構内、ショップなど安全清潔なトイレの場所。
感謝すべきは、
現地で巡り会い培われたフレンドシップ。
そしてなんといっても大事なのは
食べる力、飲む力、要するに健康であること。
ん?
語学力?
あるに越したことはないじゃない?
でも肝心なのは心に灯す優しさと愛ですねえ。
世界共通に重宝するかけがえのない愛。

帰国路は一人フライト。仲間と別れて急に不安になりながら空港で長い待ち時間。
紛れ込んでいた雑誌を取り出す。特集『自律自助』。
自律とは自分で自分を律すること。他に振り回されず自分をコントロールし、
自分のリズムを創っていくこと。
自助とは自分で自分を助けること。

すなわち自律自助とは依存心を捨て、全てを自分の責任として対処していくこと、
人や環境のせいにせず、自分の最善を尽くすことだとある。

人生の旅にふさわしい言葉を知った。