MOVEMENT|ムーブメント

睡眠

睡眠

クラフト リノベーション カルチャー
アーティスト&フレア ローカル
フードカート フードトラック フードホール
インディペンデント系コーヒースタンド
アスレジャー ラン スポーティヴ
ハドソン・リバー・グリーンウェイ ウィリアムズバーグ
ブルックリンワイナリー ブルックリンブルワリー ブルックリンデニム
パーソンズ クーパー・ユニオン ジュリアート
クリスビー・ストリート チェルシー ノマド エースホテル。
たくさんのキーワードを頭の中に投げ込みながら
世界の旅好き、デザイン好きから支持されている
NYCエースホテル928に荷を降ろした。
あら私、自分でホテル選んでおきながら少しそわそわ。
あんまりない、感じたことのないそわそわ。
ボーイフレンドの部屋にきて、ボーイフレンド留守で、
勝手にどうぞとほったらかされた感じ。
ときめきのリノベーション&ブティックホテルに泊まるには
20年遅かったのかもしれない。
少しばかりの違和感と、ちょっとした不安を抱きながら旅の魅力に埋没。
最初の夜に出向いたレバニーズレストランがバランスをもたらした。
隣席に座るおしゃれでマチュアなカップルが
エキゾチックな料理をおすすめしてくれたから
初めて食すフレーバーも、ゴージャースなニューヨーカーの立ち振る舞いも
粋なウエイターの声がけも、何もかもが揺籠を揺らすメロデイーのようで
ベールのあちら側でまるで夢のようなシーンを見ているようで心地よかった。
昼間は仕事に勤しむ。もの探しに勤しむ。
空間や食事や人との会話や、景色や建物やお店のインテリアに感嘆することは
多々なのに、持ち帰るべき美しきもの、ユニークなものに出会うのが難しい。
夕刻になると激しい睡魔に襲われ、
 
ビンビンに聞いたエアコンに冷やされた身体をさする。
人類全体を牽引するパワーを秘める街に、
日々の生活を委ねる多くの人種、挑む人々。
昼の光と夜の闇が、隠したはずの違和感と
ちょっとした不安の隙間に忍び込んでくる。
いつもと違う自分。
 
人間の脳は覚醒時には外の世界からの情報集めを、
睡眠時には情報の統合を効率よく行う状態になるという。
眠りに落ちながらも、脳は活動を続け、編集作業に勤しみ、
新しく得た情報の取捨選択をするとか。
13時間先行した国から空を飛び、
眠らない地球を操る街の一角にいる貴重な旅先の時間に
人は時間に規則正しく生きることがどんなに大事かを感じさせられた。
ジェットラグ。いわゆる時差ボケ。
多分に相当数の旅を経験している自分がこれまで体感したことのない時差ボケ。
眠っているようで睡眠していない。
起きているようで覚醒していない。
確かに起きて歩いて食べて話したはずの次元と、夢の次元が交錯している。
エースホテル928で過ごす最後の夜。
いつもと違う自分のその原因は、時差ボケで乱されている眠りだと気づいた。
無知を救うグーグル先生にコンタクトしてすっと眠る方法を探った。
そうか、身体を温めるのか。
小さくて浅いバスタブがある部屋は幸いした。
熱めのお湯をギリギリいっぱいに張って浸るように体を沈めた。
これから降下をたどる体力は、度々自分を驚かすのだろう。
外から聞こえてくるニューヨーク独特のサイレンの音、
階下で響くベース音も今夜で最後。
そう考えると何もかもが愛おしくなって、ありがたくって、素直に目が閉じる。
 
 
 

 

PAGE TOP