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ハワイの旅

ハワイの旅

ハワイはポワワンとして心地いい。
気温は摂氏23度、肌寒いのかしらと思いきや
燦々と注ぐ太陽の光はワイキキビーチを水着姿いっぱいにしている。
プルメリアの花弁はアジアのそれより大きく
モンキーポッドと芝生の景色はまるで平和の象徴で
♫この木なんの木、木になる木♫と何度口ずさんだことやら。
口ずさむたびに心が子供になって
青空に向かって背伸びして
遠くに行ってしまった澄んだ瞳の自分と一瞬出会ったようで気まずい。
健やかすぎて泪が出てきてしまう青いハワイ。
反対側で仕事の役に立つ一面をいっぱい、いっぱい見て廻る。
誰もがいく大型ショッピングセンター、
アメリカ全土で大人気のオーガニック専門フードマーケット。
トレンドがいっぱい生まれるアメリカ合衆国の一部が
アイランドモードに変換される場所だから
沖縄の私たちが学べることは、お腹一杯になるほど溢れているね。
しかし、なんだか、どっかで擦れてしまったのかしら、
あまりに新しくて賑やかでピカピカな場所は
一度立ち止まったらすぐに遠のこうとする。
アロハシャツの取引先でハワイのガイドを買って出てくれた
67歳になるリンダは
この人たち一体何に喜ぶのかしら?とちょっと困った顔。
ハワイに住む沖縄出身の若い女性建築家に教えてもらった
ハワイいまどき情報をチェックしながら
チャイナタウンに行きたいなあ、と頼んでみた。
おやおや妙なリクエストね、と言いつつも合点したリンダさん。
日系三世の愛らしい日本語と英語のチャンプルー会話を楽しみながら
ちょうどランチタイムに異国情緒溢れる街に着くことができた。
        
地元の生活者やドライバーに人気というベトナム料理屋さんへ。
新鮮なハーブ山盛り、ガシガシと野菜の音高くフォーを頬張る。
19世紀に誕生した中華街。ヨーロッパ調の建物と椰子の木。
何やら大きな火事があって
その時に火を免れた建物には年号が記されているという。
第一次世界大戦、第二次世界大戦を知っている港町、
リンダはそんなことをお父さんから聞かされたよ、と話してくれた。
若いアーティストが集まってきて街に息吹を運んでいる。
メッセージがある小さなショップが点々。
アロハ、と挨拶しながら入っていくと和やかなおしゃべりが生まれる。
しりとりゲームのように次はあの店に行くといいよ、
と案内を受けなんとも楽しい散策になる。
リンダは日本に来たことがない。
ここはまるでプラザハウスがある街、コザのようだよ、と説明した。
だからあなたたちは少し違うね、とリンダに笑われる。
笑われたことで、島んちゅDNAがほっこりあったかく繋がった。
長きにわたって仕事をし続けてきた日本の血を継ぐ彼女の優しさ。
高齢になろうとも会社が彼女を手放さない理由が絶対的にわかった。
アメリカ合衆国、その一つの州ハワイ。
たくさんの日本人観光客がいた。
アジアの人たちより目立った。
超高齢化社会。
超多民族国家。
超観光大国。
複雑なことがいっぱいあるんだろうなあ。
それでもハワイ。
ポワンとして心地いい。
MAHALO
 

 

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