MOVEMENT|ムーブメント

THE ONE & ONLY

THE ONE & ONLY

ふっ、と気づいた。
このごろ赤ちゃんを抱っこすることが多い。
愛らしくってふわふわして、甘い香りがしてむちゅむちゅして、
抱きかかえる私の服を小さな指でぎゅっと握って
目をそらせたり、じっと見つめたり。
生まれたばかりなのに、ちっちゃいのに、ちゃあんと個性がある。
幸せいっぱいの笑顔で我が子を抱え、訪ねてくれるスタッフの気持ちに癒されながら
かけがえのない唯一の命に生涯寄り添っていく親としての覚悟と
本能が放つオーラに包まれた、愛に護られた、母性の豊かな強さに圧倒される。
 
多分に、親によって育まれる子供の個性。
そして、社会によって影響される親の個性。
きっと、環境によって変化する人の個性。
あなたと私と彼女と彼と、それぞれがみんな違うから、
違ったままでバラバラになったり競い合ったりすると大変だから
遥か昔より智恵のある人たちが
嗜みとか、規則とか、宗教という学びを用意して地域や島を統治してきたように思う。
そんなことを特に深く考えることはなかっただろうけど
南の小さな島沖縄にも、これだけたくさんの外国人が訪れるようになった今、
ルールやマナー、常識という概念がどれほど日々の生活をカンファタブルにしているか
意識して感謝する場面が時々ある。
 
穏便に過ごす毎日ほど望ましいことはない。
平和とはそういうことかもしれない。
しかしそればかりだと今度はゆでガエルのようになって、鈍感になって、気配りができなくなる。
メジャーな価値観のフレームの中ばかりにいると、
不思議なことに人は他人に批判的になったり攻撃的になったり、アラ探しをしたりもする。
     
時たま起こるイレギュラー、トラブル、アクシデントは
脳や心を活性化させるスイッチとなり、高揚や興奮につながり、
感謝や喜びを呼び起こし
違う相手を理解する豊かな心を誘ったりする。
優しさはそんな体験から生まれたりする。
 
赤子として誕生し、成長し、大人になり、親になり、社会に仕え働き始める。
働き方もいろいろだけど意外にも平穏型か刺激型か、守りか攻めに二分される。
絶対必要量は前者であり、刺激や攻めはきっと少量で十分。
ただ面白いのは
いつの時代も希少な存在がいつの間にか標準的になり、誰でも知るあたりまえにとってかわる。
ただ面白いのは
やっぱり稀有な数人の人間が、また新しい希少を生み出す。
 
THE ONE & ONLY
20年前、私たちが掲げた働き方。
世界の文化や香りを常に受け入れワールドワイドな視点で情報、感性、流行を発信する拠点地。
培った歴史と豊かな個性が創造する〝ここにしかない、唯一の〟商業施設になる。
いやいやなかなか難しい。
63年の月日、継続してきた事実は絶対だけど、どっぷりとあたりまえの中に在る。
環境が与えてくれたフィロソフィーを過去のものにしたくはない。
さてさてどのように稀有になるか、
赤ちゃんを抱っこしながら、赤ちゃんになりたい自分に笑う。
しっかりしろ!
 
 
 

PAGE TOP